美濃焼ストロー:伝統工芸の持つ新たな力
伝統工芸が進化し、新しい時代のニーズに応える姿を見ることは感慨深いものがあります。
そんな中、美濃焼の技法を採用した「美濃焼ストロー」は、日本の伝統工芸と環境への取り組み、SDGsの素晴らしい融合例と言えるでしょう。
新たにラインナップに加わった「カメリアレッド/ブラック」は、赤と黒の美しい組み合わせと椿の花をモチーフにデザインされました。
椿の花言葉、「気取らない優美さ」がこの製品にも感じられます。
日常の中に少しの豊かさと風味を加えてくれる、まさに大人のアイテムです。
その製造方法、特に絵付けの技法について少し触れてみましょう。
カタニの製品は「イングレーズ仕様」を採用。
これは、釉の中に絵具を沈み込ませる技法で、1050℃〜1250℃の高温で焼成されます。
この方法により、深みのある色合いと耐久性が実現されます。
しかしこの商品の魅力は、デザインや伝統的な製法だけにとどまりません。
それは、サスティナブルな考え方を形にした製品であること。
現代の環境問題、特に「プラゴミ」問題を解決する手段として、陶磁器のストローは登場しました。
使用後は洗浄して繰り返し使用可能なので、一回使い捨てるプラスチック製とは一線を画しています。
工芸品は、その時代の生活や文化を反映して生まれてきました。
今、私たちの時代が直面している環境問題への対応として、美濃焼ストローは新たな伝統工芸の形を示してくれています。
そして、環境に優しい選択を「オシャレ」で「かっこいい」と感じ、それを選択する風潮が生まれつつあります。